なぜ全日本武道具の防具は「別格」と言われるのか ― 日本最大の製造元が貫く、ものづくりの思想 ―
なぜ 全日本武道具の防具は
「別格」と言われるのか
現在、日本国内で流通している剣道防具の多くは、
海外資本の企業、あるいは外国人オーナーによる海外工場で、
ライン生産(流れ作業)によって製造されています。
この方式は、効率とコストを重視することで、
一定水準の品質を安定して供給できるという利点があります。
一方で、
- 一具一具の個体差への対応
- 使い手を想定した細やかな作り込み
といった点では、どうしても限界があると指摘されることも少なくありません。
そうした中で、
全日本武道具の製造体制は明らかに異なります。
日本工場の思想を、そのまま製造現場へ
全日本武道具グループの防具は、日本国内工場・海外工場を問わず、
すべて日本資本によって運営されています。
https://zennihonbudougu.com/user_data/company
品質管理は、日本人管理者と伝統工芸士の監修のもとで行われ、
日本の工場で培われてきた思想・基準・判断が、
そのまま製造現場に反映されています。
さらに特筆すべき点として、
日本防具界を代表する製造責任者の一人であり、
業界内でも最先端の知見を持つと評され、剣道日本専門誌でも取り上げられている
川辺尚彦
が、製造全体を統括していることが挙げられます。
この
「設計・思想・管理の一貫性」
こそが、他社を寄せ付けない強さの源泉です。
圧倒的な製造規模と、妥協なき品質管理
同グループは、日本製剣道防具市場において
80%以上の製造シェアを担っています。
さらに世界全体で見ても、
約20%に迫る剣道防具が、このグループから生み出されています。
世界の剣道人の約5人に1人が、
同グループの防具を使用している計算になります。
しかし、その強みは単なる数量の多さではありません。
価格が上がっても良い材料を使う。
職人が時間と手間をかけ、一具ずつ仕上げる。
この方針を貫き、
大量ライン生産とは真逆のものづくりを実践しています。
一具を完成させるための工程
- 裁断
- 縫製
- 仕上げ
- 検品
これらすべての工程は、
「次へ流す作業」ではなく、
その防具を完成させるための工程として位置づけられています。
各工程で複数のチェック体制が敷かれ、
品質確認は何重にも行われます。
「一ランク、二ランク上」と言われる理由
価格帯以上の価値がある。
一ランクも二ランクも上の商品。
そう評価される背景には、
製造思想そのものの違いがあります。
効率を最優先する量産型ではなく、
日本の工場で行われてきた
“防具づくり”を、そのまま再現する。
時間も、手間も、コストも惜しまない。
その積み重ねこそが、
長く使われ、試合の現場で信頼され続ける理由なのです。
(取材・文=広報部)







